日本ロシア文学会倫理綱領
⽇本ロシア⽂学会は,ロシア語・ロシア文学・ロシア文化と,その隣接領域・関連分野の研究とその普及によって,日本含む世界の⽂化の発展に貢献することを⽬的とする,研究者の⾃由な,学問的・社会的交流の場である。
この目的を達成するために,本会会員は,研究者の社会的責任を自覚し,市民として,研究者としての基本的な規範と法令を守るとともに,特に,他の文化の理解と尊重,他者の人格と人権の尊重,他の研究者の研究・調査の成果の尊重に配慮する必要がある。
一方,本会は,会員にこれらの課題の実現を促すとともに,そのために,会員相互の自由な,学問的・社会的交流を促進し,健全な研究コミュニティーをつくり出す責任がある。 以上の観点を確認するため,本会は,会員の総意により,本綱領を制定する。
本会会員は,研究・教育活動のあらゆる場面において,
- 国内外のすべての社会における文化の多様性の価値を認め,それぞれの文化・社会のあり方の独自性を尊重する。
- 人種,国籍,性別,職業,社会的地位や障害などによる差別やハラスメントを排し,他者の人格と人権およびプライバシーを尊重し,すべての人に対して誠実かつ公平に対応する。
- すべての研究者の研究・調査の成果を尊重し,他の研究者の研究・調査の成果を利用する際には,その学術上のプライオリティーを尊重する。
- 研究上の討論や教育においては,学術上の発言・発表の自由を尊重し,特に研究成果の批判においては,学問的な手順と教育的な配慮に則り,相互に敬意をもって意見を交える。
本会は学会の活動において,上記の原則が実現されるよう促すとともに,それに関わる対立が生じたときには,会員に対して公正かつ適切な助言・援助を提供する。
2024年10月修正
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