プリンストン大学の研究活動のお知らせ

プリンストン大学の新しい活動について二点お知らせをいただきました。いずれにおいても主導的な立場にあるウシャーキン教授は、学会員によって構成される科研プロジェクト「ポストソ連のメロドラマ文化」の研究協力者も務めています。

・新プロジェクト“SovMode: A Series of Annual Workshops”

ソ連の近代を進歩的な社会にとってのまったくの異物としてレッテル貼りしたり排除したりするのではなく、他の学術領域との対話やつながりを取り戻しながらいまこそ改めて再考するための三年間のプロジェクトです。この10月には下記ポスターのように第一回のワークショップが企画されています。

https://sovmode.event.princeton.edu

https://sovmode.event.princeton.edu/sovmode-2024


・ベラルーシの写真のデジタルアーカイブ公開

ミンスク・スクールと呼ばれる、後期ソビエトで発生したグループの代表的な写真家であるIgor Savchenkoの作品集です。このグループは当時のドキュメンタリー的なスタイルに背を向け、個人の私生活の前景化とモダニズムへの回帰を特徴としていましたが、1990年代になるとソ連の視覚的遺産に積極的に取り組むようになります。1985–2017年のあいだに制作された作品の大部分を集めたこのコレクションの点数は1500点以上にのぼります。

https://dpul.princeton.edu/igor-savchenko