「マンガから見るロシアの戦争」(2/9)開催のお知らせ

日 時:2023年2月9日(木) 18:00~20:00 [開場 17:40]
会 場:岡山大学津島キャンパス文法経講義棟20番講義室
    https://www.okayama-u.ac.jp/tp/life/g_map.html
ゲスト:速水螺旋人(マンガ家)
対談者:越野剛(慶應大学)
司 会:本田晃子(岡山大学)
その他:どなたでもご参加いただけます
    入場無料・事前登録不要   
主 催:文学部プロジェクト研究「イメージの人文学」
連絡先:ahonda[@]okayama-u.ac.jp

【イベント概要】
 2022年2月24日にロシア軍によるウクライナ侵攻が開始されてから、既に一年が経とうとしている。侵攻の当初より、ロシア側はこの戦争を正当化するために、しばしばウクライナ政府やウクライナの人びとに対して、「ファシスト」、「ナチス」といった第二次世界大戦時の「敵」のイメージを投影してきた。つまり21世紀に勃発したこの戦争は、第二次世界大戦(ソ連風に言うと大祖国戦争)という20世紀の戦争の記憶や記録・表象と、切り離せない関係にあるのだ。
 このようなロシア(ソ連)という近くて遠い国、とりわけその20世紀の戦争の歴史を、マンガを含む現代日本およびロシアのサブカルチャーはどのように描いてきたのだろうか。そして今後、それはどのように描かれていくのだろうか。岡山大学文学部プロジェクト研究「イメージの人文学」では、ロシア史にも造詣の深いマンガ家の速水螺旋人氏と、ソ連文学・文化研究者の越野剛氏をお招きし、マンガやサブカルチャーを通して見るロシアとその戦争について論じていただく。

【登壇者プロフィール】
速水 螺旋人(はやみ・らせんじん)
マンガ家、イラストレーター。代表作に、独ソ戦を背景とする『靴ずれ戦線 魔女ワーシェンカの戦争』全2巻(徳間書店 2010-2013年、2019年に『靴ずれ戦線 ペレストロイカ』全2巻として再刊)や『大砲とスタンプ』全9巻(講談社 2011-2020年)、 『男爵にふさわしい銀河旅行』全3巻(新潮社 2017-2021年)など。スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ原作・小梅けいと作画『戦争は女の顔をしていない』(KADOKAWA 2019年~)では監修を担当。他にも、小泉悠著『徹底抗戦都市モスクワ 戦い続ける街を行く!』(ホビージャパン 2018年)などの単行本のイラストや、TRPGのイラストも多数手がける。

越野 剛(こしの・ごう)
慶應大学文学部准教授。専門はスラヴ文学・文化。代表的な論考に、「ベラルーシの作家としてのアレクシエーヴィチとロシア語」(『ユリイカ』第54巻第9号 2022年)、「ドストエフスキーにおける病気と火事――『白痴』のナスターシャの身振りを再考する」(『現代思想』12月臨時増刊号 2021年)、「ロシア・ベラルーシの戦争映画における敵のイメージ ――アレシ・アダモヴィチ原作の映画を中心に」(『紅い戦争のメモリースケープ――旧ソ連・東欧・中国・ベトナム』北海道大学出版会 2019年) など。

ポスターのダウンロードはこちら