シンポジウム・各国映像メディアにおける団地表象の比較研究「団地が宇宙と出会うとき」開催のお知らせ
日時:2025年3月15日(土)13:00-17:30
会場:早稲田大学戸山キャンパス 36号館581教室
登壇者:
今井瞳良 山形県立米沢女子短期大学/日本
桑田光平 東京大学/フランス
高崎郁子 明治学院大学/イギリス
本田晃子 岡山大学/ソ連、ロシア
コメンテイター:
大山顕/写真家、ライター
※どなたでもご参加いただけます(参加費無料・事前登録不要)
プログラム:
13:00~13:40 ご挨拶・発表1 本田晃子
「団地は宇宙の夢を見るか?——ソ連・ロシア映画における団地と宇宙の不都合な関係」
13:40~14:20 発表2 今井瞳良
「団地は宇宙船の停留所——日本の団地表象と石の問題」
14:20~14:30 休憩(10分)
14:30~15:10 発表3 高崎郁子
「脅威に晒される団地——イギリス映画における私的領域の表象」
15:10~15:50 発表4 桑田光平
「ガガーリンは宇宙船団地号か?」
15:50~16:00 休憩(10分)
16:10~17:30 全体討議 コメンテイター: 大山顕
概要:
団地開発と宇宙進出――一見何の接点も持たない、むしろ対照的にすら映るこれらの巨大プロジェクトは、しかし1950年代後半から1960年代にかけて、世界規模で同時に進行していた。人びとは団地という新しい住空間を建設し、そこに移り住みつつ、ソ連のボストーク1号による初の有人宇宙飛行(1961年)や、アポロ11号の月面到着(1969年)などのニュースに熱狂した。人類最初の宇宙飛行士となったユーリー・ガガーリンもまた、団地の住人だった。
とはいえ、大多数の人間にとって団地が日常の空間であるとすれば、宇宙は非日常の空間の最たるものといえよう。そこでこれら二つのいわば対極に位置する空間をむすびつけるのが、フィクションである。映画をはじめとする虚構のなかで、団地と宇宙はなぜ交わり、そのときいったい何が起きるのだろうか。あるいは、宇宙への旅や異星人の地球への来訪を描くSF作品において、団地はどのような場所として立ち現れるのだろうか。今回のシンポジウムでは、日本、イギリス、フランス、ソ連(ロシア)の映像作品をとりあげ、団地と宇宙という二つの空間が交錯することの意味を比較・考察していていく。
お問い合わせ先:ahonda★okayama-u.ac.jp ★→@(本田晃子/岡山大学文学部)
ポスターのダウンロードはこちら

