各国映像メディアにおける団地表象の比較研究「団地をめぐる性・愛・家族」

概要:
 第二次世界大戦後、団地は新しい家族のための器として建設された。実際、当初団地には若いカップルが続々と移り住み、団地はまさに世代の再生産の場となった。そして団地の標準的な間取りである2DKや2LDKが、戦後の家族の形を決定することになった。三世代同居の拡大家族は、夫婦とその子どものみからなる核家族へと縮小され、かつて「家」がもっていた労働から冠婚葬祭までの多岐にわたる機能は、食事や休息などの日常生活と、生殖および育児に限定されていった。
 これら「家族の(ためだけの)空間」として設計された団地においては、夫婦間以外の性愛関係は、少なくとも表向きは、イレギュラーなものとして抑圧されることになった。しかしその一方で、それらはさまざまな形で団地表象に影響を与えもした。今回のシンポジウムでは、日本、韓国、中国、ソ連(ロシア)の映像作品をとりあげ、団地という空間と多様な性愛関係が、団地表象においてどのように交錯することになったのかを検証していく。
 

日時: 2026年3月14日(土)13:00~17:40

タイムテーブル:
13:00~13:10 はじめに
13:10~13:50 発表① 本田晃子「団地は「正しい家族」を要請する――ソ連映画が描く家族規範と住宅の関係」
13:50~14:30 発表② 今井瞳良「団地妻の性、団地夫の愛――日活ロマンポルノ団地妻シリーズと性愛」
14:30~14:40 休憩10分
14:40~15:20 発表③ 崔盛旭「“アプレガール”は団地に棲む――愛と生存の境界を彷徨う亡霊たち」
15:20~16:00 発表④ 市川紘司「「改革開放」は中国の団地をどう変えたか」
16:00~16:10 休憩10分
16:10~17:40 全体討議(コメンテーター: 大山顕)

場所: 青山学院大学(渋谷キャンパス)17号館3階17307教室

登壇者(敬称略):
市川紘司(東北大学/中国)
今井瞳良(山形県立米沢女子短期大学/日本)
崔盛旭(明治学院大学/韓国)
本田晃子(岡山大学/ソ連・ロシア)
大山顕(写真家、ライター)

※どなたでもご参加いただけます(参加費無料・事前登録不要)
ポスターのダウンロードはこちら

問い合わせ先: 本田晃子(ahonda★okayama-u.ac.jp)★→@

主催: 日本学術振興会科学研究費助成事業 基盤研究(C)「ソ連における集合住宅の変遷とそのメディア上の表象の分析」〈代表者:本田晃子〉