オンライン・シンポジウム「各国映像メディアにおける団地表象の比較研究」開催のお知らせ

開催日時: 2023年3月11日(土)14:00~18:00

開催方式: Zoomウェビナー(参加登録制/下記URLより事前登録をお願いします)
 https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_zrihF4a7Si-5VeDrisx4sg

登 壇 者 : 今井瞳良(山形県立米沢女子短期大学)、菅原祥(京都産業大学)、山本佳樹(大阪大学)、本田晃子(岡山大学)
司会: 本田晃子(岡山大学)

プログラム:
14:00~14:40 趣旨説明/発表1
本田晃子「住むに値しないひと:ソ連映画が描く住宅格差」(ソ連)

14:40~15:20 発表2
菅原祥「団地ドラマはユートピアの夢を見るか?:ポーランドのコメディ・ドラマ『オルタナティヴ4』を中心に」(ポーランド)

15:20~15:30 休憩(10分)

15:30~16:10 発表3
山本佳樹「プラッテンバウが運ぶ夢:東ドイツの住宅政策とデーファ映画」(東ドイツ)
 
16:10~16:50 発表4
今井瞳良「団地映画の「へり」と「はし」:日本の住宅政策と資本主義」(日本)
 
16:50~17:00 休憩(10分)
17:10~18:00 全体討議・質疑応答
 

概要:
 戦後世界各地に出現した「団地」は、少なくとも日本を含む旧西側の国々では、しばしば「社会主義的」住宅であるとみなされてきた。市場の原理ではなく公的な住宅政策によって生み出されたこと、デザインのみならず住人の属性や家族構成も均質であったことなどが、社会主義のイメージと結びつけられたのである。しかし社会主義国における団地イメージは、逆に消費社会の到来や核家族化など、いわゆる「資本主義的」要素と結びつけられることが少なくなかった。なかでも今回注目したいのが、資本主義体制の副産物であるはずの社会的・経済的〈格差〉と団地の関係である。
 本シンポジウムでは、まず社会主義体制下にあった東ドイツ、ポーランド、ソ連の映画・映像メディアにおける団地とその住人をめぐる格差の表現を検証する。そして日本映画における同様の表現とも比較しつつ、社会体制や地域性、時代といったものがどのように団地における格差の表現に作用したのかを議論する。

主催:
岡山大学文学部プロジェクト研究「イメージの人文学」
日本学術振興会科学研究費助成事業 基盤研究(B)「冷戦期における時間的・空間的想像力および生活空間の変容をめぐる比較研究」〈代表者: 菅原祥〉
日本学術振興会科学研究費助成事業 基盤研究(C)「ソ連における集合住宅の変遷とそのメディア上の表象の分析」〈代表者: 本田晃子〉

お問い合わせ先: ahonda[@]okayama-u.ac.jp(本田晃子/岡山大学文学部)

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