SRC国際シンポジウム「ウクライナとロシアの生存戦略」開催のお知らせ

 ロシアによるウクライナ侵略戦争は長期化し、深刻な問題であり続けています。センターでは、本格的侵攻の開始1年を迎えるにあたり、生存戦略研究プラットフォームの枠組みで、2月21日(火)~22日(水)に国際シンポジウム「ウクライナとロシアの生存戦略:開戦から1年を迎えて」を開催することになりました。

 このイベントは、生存戦略研究全体集会と、ウクライナにかかわるシンポジウムの二部構成となります。全体集会では、冷戦史研究の大家による基調講演と、センターの提携校ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの著名なロシア研究者たちを迎えたラウンドテーブル、そしてセンターの教員を中心に生存戦略研究の方向性を議論するユニット会議(この部分のみ日本語)を行います。シンポジウム本体では、ウクライナ政治、ロシア経済、ウクライナ文化、ウクライナにおける歴史研究に関するセッションを設け、最後に総合討論を行います。報告者のうち数人は困難な状況にあるウクライナからオンライン参加してくださることになっており、現地の雰囲気を伝えていただけるものと思います。

 全体として、ウクライナとロシアの抱える課題と将来の展望、ウクライナ研究・ロシア研究のあり方について、率直な議論が交わされることを期待しています。
 詳しくはセンターのウェブサイトをご参照ください。

https://src-h.slav.hokudai.ac.jp/sympo/2023ssp/index-j.html
https://src-h.slav.hokudai.ac.jp/sympo/2023ssp/index.html

 ウクライナ文化のセッションでは、ロシアやユダヤ文学の専門家でもあるAmelia Glaser教授(カリフォルニア大学サンディエゴ校)、ゴーゴリについての近著が高く評価されているYuliya Ilchuk助教授(スタンフォード大学)のウクライナ文学研究者お二人に加え、エイゼンシュテイン研究者で、侵攻後ウクライナ映画の紹介を積極的に行っているAna Hedberg Olenina准教授(アリゾナ州立大学)にご報告いただきます。

https://literature.ucsd.edu/people/faculty/aglaser.html
https://dlcl.stanford.edu/people/yuliya-ilchuk
https://search.asu.edu/profile/2876775

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